標準和名:
 ガンガゼ
w2012112401_0001

学名:
 Diadema setosum

分布:
 ・房総半島、相模湾以南、インド洋、西太平洋の潮間帯~潮下帯

見かけた場所:
 ・静岡県:伊豆半島各地
 ・和歌山県:みなべ、串本、紀伊大島、白浜
 ・高知県:柏島、沖ノ島

生息場所:
 ・岩陰など。

特徴:
 ・細長い棘を持つ。肛門の先端部がオレンジ色。
 ・棘は黒が多いが、白髪の個体もいる。
 ・殻には白い点が5つ。
 ・青い点線が出るものもあるが、アオスジガンガゼと違って点はぶつ切り。
 ・殻は脆く、死後、形が残っているものはほとんど見かけない。
 ・棘は中空で、棘の先端には毒のうがあるとのこと。

生態など:
 ・昼間は岩の窪みなどに、何個体かがまとまっている。近づくと、光の変化を感知して、長い棘を振り回して刺しに来るので、不用意に着底したダイバーなどが良く刺される。
 ・刺さった棘は折れて体内に残ることもあり、しばらく痛痒い。
 ・長い棘は、小さな生物の良い隠れ場所になっており、ハシナガウバウオや、ガンガゼカクレエビ、テンジクダイの仲間などが隠れていることがある。

備考:
 ・釣り餌でウニと書かれているものは、ガンガゼらしいという噂を聞いた。
 ・モンガラカワハギなどは、棘を一本咥えてガンガゼを持ち上げ、ひっくり返して捕食するのだとか。

分類:
 棘皮動物門
 ウニ綱
 ガンガゼ目
 ガンガゼ科
 ガンガゼ属
 ガンガゼ

画像:

 和歌山県:紀伊大島産
w2012112401_0001

 和歌山県:紀伊大島産
w2012112401_0028

 和歌山県:紀伊大島産
w2012112401_0034

 和歌山県:紀伊大島産(ガンガゼカクレエビ?が共生)
w20030928122

 和歌山県:南部産(たぶんガンガゼだと思うのだがいまいち自信が持てない)
DSCF3282

DSCF3283

DSCF3285