標準和名:
 ミナミヨツアナカシパン

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学名:
 Peronella lesueuri (?)

分布:
 奄美諸島以南のインド洋、西太平洋の潮下帯

見かけた場所:
 ・和歌山県:江津良浜

生息場所:
 ・ヨツアナカシパンと同所で殻が見つかっているので、似た環境に生息しているのではないかと予想する。

特徴:
 【手持ちの図鑑に書かれていた特徴】
 ・ヨツアナカシパンに比べ、殻がやや分厚い。
 ・縁が分厚く、花紋の部分との間にゆるい段差がある。
 【この写真の標本の特徴】
 ・花紋の先端は閉じる。生殖孔が4つ。
 ・多角形ではなく、卵型に近い。
 ・囲肛部が、ヨツアナカシパンより若干大きい気がする。

生態など:
 ・ヨツアナカシパンと似た感じではないかと予想するが、どのように棲み分けているのだろうか?

備考:
 ・カシパン属の一種(Laganum laganum)などと混同されていることもあるようだ。
 ・海外の図鑑では、P.lesueuriとして、花紋の先端が開いて、縁が薄い特徴を持った標本写真が掲載されているものが複数ある。分類に混乱があると思われる。
 ・いまいち自信はないのだが、ここに掲載している写真の特徴を持ったものが、日本でミナミヨツアナカシパンと呼ばれているものだと思われる。
 ・詳しい人に、近年の動向を少しだけ教えてもらったので内容をメモしておく(雑談程度に教えてもらった内容を、自分の理解できる範囲で要約して書いているので、何か間違ってたらきっと自分のせいです)
  1. P.lesueuriは、いくつかの種をシノニムとして統合してできている。そういった経緯のせいか図鑑の特徴の記述や標本写真は、本によってまちまちで、どれが信用できるかがわからない。
  2. 本来のP.lesueuriが、どういう姿なのかを知るには、記載された時の論文やタイプ標本をチェックする必要がある。
  3. 日本でミナミヨツアナカシパンと呼ばれている種については、ヨツアナカシパン(P.japonica)と同種なのではないかという話が出ている。

 ・個人的な見解だが、日本でミナミヨツカナカシパンとよばれている種の形態的特徴は、どちらかというと、海外の図鑑でP.lesueuriとされている花紋の先端の開いた標本写真よりも、ヨツアナカシパン(P.japonica)に近いと思う。ただし、ヨツアナカシパンの標本とミナミヨツアナカシパンの標本を並べると、同種と言われると違和感を感じる程度の違いはある。とはいえ、同種内のバリエイションの可能性も否定できず、分類研究の進展を待つしかないところ。


分類:
 棘皮動物門
 ウニ綱
 タコノマクラ目
 カシパン科
 ヨツアナカシパン属
 ミナミヨツアナカシパン