海洋生物図鑑(仮)

ブログを使った海の生き物図鑑です。

カテゴリ: ウニ綱ブンブク目

標準和名:
 ネズミブンブク
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学名:
 Pseudomaretia alta

分布:
 ・相模湾以南
 ・インド洋
 ・西太平洋

見かけた場所:
 ・和歌山県:日高町、水深10mくらいの砂地に殻が落ちていた。
 ・兵庫県:淡路島

生息場所:
 ・潮下帯の砂地。水深200m近くでも見つかっているようだ。

特徴:
 ・生殖孔が3つで右前方を欠く。淡紫~白色、殻長は4㎝程度。

生態など:
 ・普段は砂地に潜っている。潜る深さは5㎝程度と浅めのことが多いらしい。

備考:
 ・見かけた場所の近くには、オカメブンブクの殻を多数見かけた。
 ・小種名がatraになっている図鑑とaltaになっている図鑑とがある。どちらかが誤植?

分類:
 棘皮動物門
 ウニ綱
 ブンブク目
 ホンブンブク科
 ネズミブンブク属
 ネズミブンブク

画像:

 和歌山県:日高町産
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 兵庫県:淡路島産
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標準和名:
 ヤマネコブンブク

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学名:
 Metalia spatagus

分布:
 ・相模湾以南、東アフリカ、紅海、ハワイ、ソシエテ諸島を含むインド、西太平洋、オーストラリアの海岸、フィリピン

見かけた場所:
 ・高知県:沖ノ島

生息場所:
 ・潮下帯から水深130m
 ・写真の殻は、砂地横の岩陰の小石混じりのところに転がっていた。

特徴:
 ・大型になる。15cmくらい?
 ・ミナミオオブンブクに似ているが、ミナミオオブンブクとは、周花紋帯線の内側への湾入箇所や湾入度合いが違う。
 ・写真を撮った当初、ミナミオオブンブクと混同していた。(殻拾って帰ればよかった・・・)

生態など:
 ・ミナミオオブンブクに似た感じであると予想する。
 ・転がっていた場所からすると、砂依存だが、小石も必要か?

備考:
 ・元は、本学名の標準和名はライオネスブンブクであったが、ヤマネコブンブクに変更になった。
 ・ライオネスブンブクはライオネスブンブクで別に存在している。(Metalia angustus
 ・ライオネスは、重井陸夫さんの命名、雌ライオンの意味らしい。
 ・フィリピン産の標本の図鑑で、Metalia sp.(ライオネスブンブク属の一種)とされている標本でこれとそっくりのものが、Metalia spatagusとは別に掲載されている。この写真はそっちの可能性も無いとは言えない。
 ・ヤマネコってのはネコ科つながりの命名なのだろうか。

分類:
 棘皮動物門
 ウニ綱
 ブンブク目
 オオブンブク科
 ライオンブンブク属
 ヤマネコブンブク

画像:

 高知県:沖ノ島産
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標準和名:

 オオブンブク科の一種

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学名:
 Rhynobrissus hemiasteroides

分布:
 ・ハワイ、タヒチ、オーストラリア、奄美大島

見かけた場所:
 ・鹿児島県:奄美大島
  嘉鉄の砂地の水深10mくらいのところに落ちていた。(貰い物)

生息場所:
 ・浅海の砂地。水深75mの記録有り。
 ・殻が落ちていたのは、サラサラ砂の砂地。

特徴:
 ・殻は薄い。
 ・最大サイズは5cmくらいになるらしい。
 ・生殖孔は4つ。
 ・囲肛部がミナミオオブンブクなどと比べると小さい。
 ・肛下帯線が丸型。

生態など:
 ・図鑑の記述では砂に1cm程度潜って隠れており、外に出すとすぐにまた砂に潜るらしい。
 ・殻の形状的にはもう少し砂に深く潜りそうな雰囲気である。

備考:
 ・殻の形状からRhynobrissus hemiasteroidesだと思われるのだが、日本での記録が見つけられなかった。近似種の可能性はあるが、一応これだということにした。
 ・分布や最大サイズなどは、図鑑のRhynobrissus hemiasteroidesについての記述を参考にしている。

分類:
 棘皮動物門
 ウニ綱
 ブンブク目
 オオブンブク科
 Rhynobrissus
 オオブンブク科の一種

画像:

鹿児島県:奄美大島産
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 持ち帰ってクリーニング完了直後に力余って割ってしまった。
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標準和名:
 ヒラタブンブク

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学名:
 Lovenia elongata

分布:
 ・房房総半島、相模湾以南、インド洋、西太平洋

見かけた場所:
 ・静岡県:富戸
 ・福井県:敦賀
 ・福井県:三里浜
 ・和歌山県:日高町
 ・鹿児島県:瀬戸内町

生息場所:
 ・潮下帯、水深90mの記録も有り。

特徴:
 ・今まで見た殻では7.5cmが最大。
 ・殻の形はハート型、表面には太い刺の跡が点在する。
 ・名前の通りにひらべったい。
 ・生殖孔は4つ。
 ・花紋はオカメブンブクと同じ、さるぼぼ風。

生態など:
 ・昼間は基本的に砂の中に潜っている。(サラサラから、やや粗めのところにもいる)
 ・砂から出すと、刺を使ってウニとは思えないスピードで海底を突っ走り、刺をつかって砂中に潜る。
 ・走るスピードは、棘皮動物門では最速クラス。
 ・走る理由は、天敵の貝から逃げるためにそのように進化したとの説がある。

備考:
 ・奄美大島で、似た形状で刺が白い個体を見たが、かなり印象が違う。同種なのだろうか?
 ・海底を突っ走る姿は衝撃的。一見の価値有り。
 ・敦賀では、砂地の一角に集団を作っていた。

分類:
 棘皮動物門
 ウニ綱
 ブンブク目
 ヒラタブンブク科
 ヒラタブンブク属
 ヒラタブンブク

画像:

福井県:敦賀産
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福井県:敦賀産
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福井県:敦賀産(ほぼ完全体、頂き物)
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福井県:敦賀産(小型)
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鹿児島県:奄美大島産(白い、同種なのか自信無し)
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静岡県:富戸産
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標準和名:
 ミナミオオブンブク

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学名:
 Brissus latecarinatus

分布:
 ・房総半島、相模湾以南、インド洋、西太平洋、紅海、ハワイ

見かけた場所:
 ・高知県:沖ノ島、柏島
 ・和歌山県:白浜

生息場所:
 ・潮間帯から潮下帯。水深45mの記述も有り。
 ・図鑑には潮間帯と書いてあるが、潮間帯で見たことは無い。

特徴:
 ・かなり大きくなる、今まで見たなかでは12cmくらいのが最大。(和歌山産)
 ・オオブンブクに比べて、アゴが尖っている。(アゴじゃないけど)
 ・オオブンブクがやや平べったいのに対して、こちらは少し体高がある。

生態など:
 ・図鑑の写真を見ると、オオブンブクを見た砂利場のようなところに半分埋まっていた。オオブンブクみたいに砂利好きなのかもしれない。
 ・サラサラの砂地の端っこの砂利まじりの岩の横なんかにいるイメージ。
 ・オオブンブクヤドリガイが囲肛部に寄生するらしい。

分類:
 棘皮動物門
 ウニ綱
 ブンブク目
 オオブンブク科
 オオブンブク属
 ミナミオオブンブク

画像:
 高知県:ラッパウニが身に纏っていた殻を強奪したもの。
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 ↓この子のでした。(ごめん)
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和歌山県産
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高知県: 小型、たぶんミナミオオブンブクだと思われるもの。
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