海洋生物図鑑(仮)

ブログを使った海の生き物図鑑です。

カテゴリ: ウニ綱ガンガゼ目

標準和名:
 ガンガゼモドキ
DSC_6293


学名:
 Echinothrix diadema

分布:
 ・紀伊半島以南、インド洋、西太平洋

見かけた場所:
 ・高知県:柏島
 ・東京都:伊豆大島

生息場所:
 ・潮間帯、根の上のくぼみ、岩陰など。

特徴:
 ・棘に縞模様が入る
 ・棘が青っぽく見える。
 ・殻長で6cmくらいまで、との記述があったがもう少し大きいのを見た気がする。

生態など:
 ・近づくと棘をわさわささせて防御する。
 ・棘の間にマジマクロイシモチ等、テンジクダイの仲間が集団で隠れていることがある。

備考:
 ・似た種として、トックリガンガゼモドキがいる。
 ・写真の個体はいずれも肛門錐が黒っぽいが本種の特徴なのかどうかは不明。
 ・高知で観察する限り、トックリガンガゼモドキより個体数は少ない。

分類:
 棘皮動物門
 ウニ綱
 ガンガゼ目
 ガンガゼ科
 ガンガゼモドキ属
 ガンガゼモドキ

画像:

東京都 伊豆大島
DSC_6293

高知県
NOWPRINT



標準和名:
 アカオニガゼ
w20040814231

学名:
 Astropyga radiata

分布:
 ・房総半島以南、インド洋、西太平洋の潮下帯

見かけた場所:
 ・高知県:柏島

生息場所:
 ・砂地か?

特徴:
 ・大きい。棘がいっぱい、黒いで、かつらが転がっているみたい。
 ・殻は直径15cmにまでなる。

生態など:
 ・砂地に10個体ばかり集まっているのを見かけたが、ガンガゼほどには密集していなかった。また、昼間から露出している。
 ・体のサイズや棘の密集度で、単体でも防御力に自信があるということか?

分類:
 棘皮動物門
 ウニ綱
 ガンガゼ目
 ガンガゼ科
 アカオニガゼ属
 アカオニガゼ

画像:

 高知県:柏島産
w20040814231


標準和名:
 トックリガンガゼモドキ

w200805051_0017

学名:
 Echinothrix calamaris

分布:
 ・紀伊半島以南、インド洋、西太平洋
 ・四国ではわりと良く見かける。

見かけた場所:
 ・和歌山県:南部
 ・高知県:柏島
 ・鹿児島県:加計呂麻島

生息場所:
 ・根の上のくぼみ、岩陰など。

特徴:
 ・棘がしましま、肛門錘がとっくり型(らしい…)
 ・そこそこ大型になる。殻長で10cm超。

生態など:
 ・近づくと棘をわさわささせて防御する。
 ・棘の間にマジマクロイシモチ等、テンジクダイの仲間が集団で隠れていることがある。
 ・子供を全然見かけないと思ったら、岩の下に隠れているのを見かけた。ウニの子供はどれも、小さな時はどこかにうまく隠れているようだ。

w200807273_0008


備考:
 ・似た種として、ガンガゼモドキがいる。

 図鑑に書いてあるそれぞれの特徴の差異はこんな感じ
 トックリガンガゼモドキの特徴
  ・殻長10cm超になる
  ・大棘は茶褐色+黄白色の縞があることが多いが、色彩変異も大きい。
  ・大棘のまわりに微小な輪生棘が生える。
 ガンガゼモドキ
  ・殻長6cmくらいまで。
  ・大棘には青紫と黄白色の縞、色彩変異は少ない。
   (といいつつ、黒褐色と青白色と書いた図鑑もあったりして…)
  ・大棘のまわりに微小な輪生棘が生えない。
  ・トックリガンガゼモドキより数が少ない。

分類:
 棘皮動物門
 ウニ綱
 ガンガゼ目
 ガンガゼ科
 ガンガゼモドキ属
 トックリガンガゼモドキ

画像:

 高知県:沖ノ島産
w200805051_0017

 鹿児島県:加計呂麻島産
w200807273_0008

 高知県:沖ノ島産
w200805043_0013

 高知県産
w200809281_0024

 高知県産
w200809282_0024

標準和名:
 アオスジガンガゼ

 [画像:捜索中]

学名:
 Diadema savignyi

分布:
 ・房総半島、相模湾以南、インド洋、西太平洋の潮間帯~潮下帯

見かけた場所:
 ・捜索中

生息場所:
 ・潮間帯~潮下帯の岩陰など。

特徴:
 ・細長い棘を持つ。殻に青い線が出る。
 ・棘は中空で、棘の先端には毒のうがあるとのこと。

生態など:

 ・ガンガゼと似たようなものだろうと思うが、ガンガゼほど個体数を見かけない。

備考:
 ・ガンガゼにも似たような青い線が出るものがいるが、ガンガゼの線はぶつ切りになっている。
 ・以前掲載していた画像はガンガゼモドキのものだと指摘があったのでとりあえず画像のみ削除。
 ・分類については今後整理されるようだ。
  従来の分類だと本州中部以南には、ガンガゼ(D.setosum)、アオスジガンガゼ(D.savignyi)
  の2種が存在するとなっていたが、遺伝子解析の結果、実は3系統が存在。
  本州近海で、アオスジガンガゼとされていたものは、琉球諸島のアオスジガンガゼとは別種と
  考えられ、本州近海の系統は、ガンガゼのシノニムと判断されたD.clarkiとの類似点が多い。
  とのことらしい
  本州近海のアオスジガンガゼとされていたものが、D.clarkiと同一のものなのか、同一であった
  場合、D.setosumと、D.clarkiの関係がどうなるのかなどが気になる。

分類:
 棘皮動物門
 ウニ綱
 ガンガゼ目
 ガンガゼ科
 ガンガゼ属
 アオスジガンガゼ

画像:

 [捜索中]

標準和名:
 ガンガゼ
w2012112401_0001

学名:
 Diadema setosum

分布:
 ・房総半島、相模湾以南、インド洋、西太平洋の潮間帯~潮下帯

見かけた場所:
 ・静岡県:伊豆半島各地
 ・和歌山県:みなべ、串本、紀伊大島、白浜
 ・高知県:柏島、沖ノ島

生息場所:
 ・岩陰など。

特徴:
 ・細長い棘を持つ。肛門の先端部がオレンジ色。
 ・棘は黒が多いが、白髪の個体もいる。
 ・殻には白い点が5つ。
 ・青い点線が出るものもあるが、アオスジガンガゼと違って点はぶつ切り。
 ・殻は脆く、死後、形が残っているものはほとんど見かけない。
 ・棘は中空で、棘の先端には毒のうがあるとのこと。

生態など:
 ・昼間は岩の窪みなどに、何個体かがまとまっている。近づくと、光の変化を感知して、長い棘を振り回して刺しに来るので、不用意に着底したダイバーなどが良く刺される。
 ・刺さった棘は折れて体内に残ることもあり、しばらく痛痒い。
 ・長い棘は、小さな生物の良い隠れ場所になっており、ハシナガウバウオや、ガンガゼカクレエビ、テンジクダイの仲間などが隠れていることがある。

備考:
 ・釣り餌でウニと書かれているものは、ガンガゼらしいという噂を聞いた。
 ・モンガラカワハギなどは、棘を一本咥えてガンガゼを持ち上げ、ひっくり返して捕食するのだとか。

分類:
 棘皮動物門
 ウニ綱
 ガンガゼ目
 ガンガゼ科
 ガンガゼ属
 ガンガゼ

画像:

 和歌山県:紀伊大島産
w2012112401_0001

 和歌山県:紀伊大島産
w2012112401_0028

 和歌山県:紀伊大島産
w2012112401_0034

 和歌山県:紀伊大島産(ガンガゼカクレエビ?が共生)
w20030928122

 和歌山県:南部産(たぶんガンガゼだと思うのだがいまいち自信が持てない)
DSCF3282

DSCF3283

DSCF3285

↑このページのトップヘ