海洋生物図鑑(仮)

ブログを使った海の生き物図鑑です。

カテゴリ: ヒトデ綱アカヒトデ目

標準和名:
 イトマキヒトデ

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学名:
 Asterina pectinifera

分布:
 ・樺太、北海道~九州、東シナ海

見かけた場所:
 ・福井県;敦賀

生息場所:
 ・浅海の岩肌、砂地など。

特徴:
 ・幅長は6cmくらいまでか?
 ・反口側は青地にオレンジの点々のものが多いが、全面オレンジのものなど、カラーバリエーションがいくつかある。
 ・通常は五腕であるが、六腕のものが結構いる。数えた人によると、だいたい五腕20匹に対して、六腕1匹だったらしい。(新潟県にて調査)
 ・四腕、七腕などのものもいるようだが、稀であるようだ。

生態など:
 ・サザエ、アワビなどを食べるので、有害種扱いされている。
 ・甲殻類、ウニなども食べるようだ。
 ・日本海では、浅い海の岩や消波ブロックにくっついているのを見かける。

備考:

 ・学名が、Patiria pectiniferaとなっている図鑑も有り。

分類:
 棘皮動物門
 ヒトデ綱
 アカヒトデ目
 イトマキヒトデ科
 イトマキヒトデ属
 イトマキヒトデ

画像:

 福井県:敦賀産
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 福井県:敦賀産
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標準和名:
 アミメジュズベリヒトデ

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学名:
 Fromia indica (Perrier, 1869)

分布:
 ・富山湾、紀伊半島以南、インド洋、西太平洋の浅海域。

見かけた場所:
 ・和歌山県:南部

生息場所:
 ・浅海の岩肌など。

特徴:
 ・やや小型、輻長(腕の先までの半径)3cmくらい。網目模様。手の先(末板のあたり)が黒っぽい。

生態など:
 ・外洋寄りの根の上など、水深10mくらいまでの、岩肌に管足でくっついている。
 ・口から消化器官を外に出し、岩に押し付けて、岩についている何かを食べているのだが、何を食べているのかが不明。岩にくっついた動物だか植物だかわからない苔っぽいものとか、プランクトンの死体とかではないかと予想する。(以下の写真の真ん中のオレンジ色のものが消化器官と思われるもの)

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備考:
 ・和歌山のみなべで潜ると一番よく見かける小型ヒトデ。
 ・BISMaLでは標準和名がミナミジュズベリヒトデと併記されている。

分類:
 棘皮動物門
 ヒトデ綱
 アカヒトデ目
 ゴカクヒトデ科
 ジュズベリヒトデ属
 アミメジュズベリヒトデ

画像:

 和歌山県:南部産
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 和歌山県:南部産
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 和歌山県:南部産
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 和歌山県:南部産(口側)
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標準和名:

 アオヒトデ

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学名:
 Linckia laevigata

分布:
 ・奄美大島以南の浅海

見かけた場所:
 ・鹿児島県:加計呂麻島

生息場所:
 ・珊瑚の近くの岩や砂地で見かける。

特徴:
 ・大型になる。口から腕の先まで25cmくらいになる。
 ・色にはバリエイションがある。
 ・四本腕のものもみかける。

生態など:
 ・珊瑚の近くになげやりな感じで転がっている。
 ・珊瑚依存度高そう。
 ・沖縄近辺では、初夏に繁殖行動が見られるらしい。

分類:
 棘皮動物門
 ヒトデ綱
 アカヒトデ目
 ホウキボシ科
 アオヒトデ属
 アオヒトデ

画像:

 鹿児島県:加計呂麻島産:四腕の個体
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 鹿児島県:加計呂麻島産
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 鹿児島県:加計呂麻島産:黄色っぽい個体
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標準和名:

 マンジュウヒトデ

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学名:
 Culcita novaeguineae

分布:
 ・小笠原、和歌山以南、インド洋、西太平洋の珊瑚のある場所

見かけた場所:
 ・高知県:柏島

生息場所:
 ・珊瑚の近辺の岩などにくっついている。

特徴:
 ・反口側が丸っこく膨らんでいるので、マンジュウヒトデ。
 ・口側は平ら。
 ・大型になるため、マンジュウというよりサッカーボールのように見える。直径は25㎝にもなるのだとか。
 ・色彩や模様の変異は激しい。

生態など:
 ・珊瑚を食べる。胃を体外に出して相手に押し付けて消化するらしい。
 ・珊瑚を食べるが、オニヒトデのように大発生するようなことは無いようだ。

備考:
 ・若い個体は、これほど丸っこくなくて、ちゃんと五角形に見えるらしい。

分類:
 棘皮動物門
 ヒトデ綱
 アカヒトデ目
 コブヒトデ科
 マンジュウヒトデ属
 マンジュウヒトデ

画像:

 高知県:柏島産
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 反口側
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 高知県:柏島産
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 高知県:柏島産:ワレカラがついている
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標準和名:
 コブヒトデモドキ

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学名:
 Pentaceraster alveolatus

分布:
 ・ニューカレドニア
 ・メラネシア
 ・インドネシア
 ・フィリピン
 ・沖縄
 ・屋久島
 ・錦江湾

見かけた場所:
 ・鹿児島県、錦江湾
 ・高知県、柏島

生息場所:
 ・図鑑によると、水深1-25mの砂地となっているが、錦江湾では、岩や砂利が入り混じったところにいたような記憶がある。


特徴:
 ・けっこう大きい。中心から腕の先までが20cmくらいになる。
 ・色彩変異があり、様々な色のがいるらしい。個体による形態の変異も大きいらしい。

生態など:
 ・ウニなどを食べる。胃を体外に出して相手におしつけて消化するらしい。

備考:
 ・形態の変異が大きいことから、分類もまだ整理されていないのだとか。

分類:
 棘皮動物門
 ヒトデ綱
 アカヒトデ目
 コブヒトデ科
 Pentaceraster属
 コブヒトデモドキ

画像:

 鹿児島県:錦江湾産
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 鹿児島県:錦江湾産
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高知県:柏島産
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高知県:柏島産(オレンジ、コブが太い)
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